スポーツギアアダチは、祖父が創立した安達運動具店を父親が安達スポーツとして継ぎ、父親からバトンを引き継ぐ際、受け継いだものを更に大きくしたい想いと、自身へのケジメと覚悟をカタチにする想いで法人化しました。
先代は石橋を叩き割るくらい慎重、かつコツコツと堅実な経営者でね。僕とは大違い(笑)
だから真面目で誠実な父親の背中をみてこられたのはとても勉強になった。
反面、母親の方はイケイケ気質でね展示会などで新しい商品をみると全部欲しくなって、在庫リスクを考えずに仕入れるタイプ。僕にもその血が流れてるのを感じるけどね(笑)
そういう意味ではバランスのとれた良い夫婦だと思います。
父親から引き継いだ当時の店舗は、国道に面していながら駐車場がないということと、とても狭い店舗だったため、お客様にご満足いただける品揃えができず、常に申し訳ないという気持ちを募らせていたんです。
そういう想いもあり、平成8年10月に新店舗オープンには現在の取扱い商品に加え、スキーやゴルフ、一般的なカジュアルスニーカーなど、あらゆるジャンルに対応した総合スポーツショップを目指しました。当時はNIKEのエアマックスが大ブーム。
どちらのスポーツ用品店さんも商品確保にむけて最大限の努力をしていて、当然ウチも方々を尋ね探すんですが、個人商店から法人化し、少し店舗面積を大きくしただけのお店に売れ筋商品が供給されるわけもなく、品揃えには本当に苦労したんです。
結局、喉から手が出るほど欲しかったエアマックスは、海外に住む知人に頼み何十足か送ってもらったのですが、目の前に並ぶエアマックスをみていたら、売るよりも新しいお店の記念にしたい気持ちがドンドンと膨らんで、結局全部景品にしてしまいました。
そしたら大変!新店舗オープン日当日は未だ超えられない過去最高の売上。
店舗前の国道が大渋滞するほど大勢のお客様に興奮したのを覚えています。
店舗に入りきれない商品を1階駐車場に山済みにしているのも気になって、駐車場での車中5泊。
それが原因だったのか、それまでの疲労が原因なのか、オープン当日に声が全く出なくなってしまう事態に。
いまとなっては笑い話になりましたけど(笑)
でも、当時からふり返ると人気の商品も世の中も大きく変化しましたが、一番変化したのは自分自身のように思います。
最初は借金の額が大きいこともあって、お店の売上を上げなければとか、利益をださないとダメだとか、そういうことばかりに気がとられていていたように思います。
経営者なので売上を上げることも利益を求めることも大切なことだとは理解できているんですけど、いつも小さな疑問が残るんです。
商売が繁盛するのも家庭が幸せになるのも、あたり前のことをキチンとやっていくとか、人に喜ばれることに自分がどれだけ貢献できているか みたいなものが、大きく作用するんじゃないかと考えることで、少しずつ疑問は薄れ、現在にカタチに近づいていくのですがそれでも時間はかかりましたよ。
地元の皆さんのお力添えもあり、何とか順調に運営していた新店舗でしたが、オープンから2年程あとには地元に大手ショッピングセンターが参入し、売上が大幅にダウンしました。
正直これには焦りました。
これといった策もないまま専門店としての品揃えと、どれだけ売上が厳しくてもお客様が欲していないものをお勧めしない、目先の売上を優先した接客をしないことを肝に銘じ踏ん張った頃でした(笑)
とても厳しかったけれど、あの頃の体験が現在の自分に繋がっているのですから良い経験だったと思います。これからもお客様のお役に立つための工夫を模索していきたいと思います。
信頼できる仲間と共に。
ウチの社長は
『小さな会社でも、従業員やお客様を幸せに地域に貢献できる』と常に考えて行動する志が高いひと。
元気が良くて頼れる大きなお父さんで、仕事以外のことでもいろいろと話しやすく相談できる。
人情厚くて気が短いところもあります。
子供からは説教が多いと言われることもあるようですが、奥さん(久美さん)はそうは思わない。と夫婦間もラブラブのようです。
ただ、口調に気をつけて欲しいとのことですよ。社長。
お酒を飲めば少しハメをはずすこともあるようですが、まだ見たことがないとの情報もありました(M山店長-談)
勉強熱心で常に成長しようと努力している姿がとてもカッコイイ。
質問には理解できるまで詳しく説明してくれる優しい社長。
物忘れが加速していて、名前を忘れられそうになるけれど、
いつまでも健康に気をつけて欲しいと願っています。
いつもありがとうございます。
-スタッフ一同-